文藝春秋(東京都千代田区)は22日、黒川弘務・前東京高検検事長の賭けマージャン報道を掲載した「週刊文春」5月28日号(5月21日発売)が、この日「完売」したと発表した。記事は、黒川氏をスピード辞任に追い込むきっかけになった。

同社プロモーション部によると、発行部数は52万1000部。一部書店などには販売中の店舗もあるが「発売初日の実績からほぼ入手できなくなることが確実な状態なため、関係各所に『完売』を通知した」としている。

週刊文春の完売は、今年3月18日発売分以来、2カ月ぶり。この時は、森友学園問題をめぐり、元近畿財務局職員・赤木俊夫さんの「遺書公開」と銘打った記事を掲載し、社会的に大きな反響を呼んだ。