元衆院議員の金子恵美氏(42)が、自民党時代の“金権選挙”の実態を明かしたことについて、かつて自民党に所属していた前新潟県知事の米山隆一氏(52)がコメントした。

金子氏は22日放送の文化放送の番組「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」で、河井克行前法相と妻の案里参院議員(いずれも自民党を離党)が公選法違反(買収)容疑で逮捕された事件に言及。出演したテレビ番組で「みんなやっている」などと発言したことで、「臆測で言うな」といった批判を受けたとし、「臆測ではなく、実際に私自身も正直、選挙の時に『お金を配らなければ地方議員の皆さんとか、みんな協力してくれないから、みんなやってるんだから配りなさい』というふうに私自身言われました。各県それぞれ、やり方があるみたいですね。完全にアウトにならないやり方というか、グレーなやり方、名目を変えるということもできますけど、実際、お金が飛び交っているという事実は過去の話のように思われるかもしれないが、今現在も残っている。だから金権政治をやめたい」と述べた。

この発言を受け、米山氏は24日、ツイッターで「うーーん、私は自民党にいた事もあるので単純にそうじゃないです。実際選挙ってガソリン代とか印刷代とかお金がかかります。それをきちんと支払えない人はそれは支持は続きません。でも経費にちゃんと使うならきちんと報告もできます。それをしないのがおかしいと言う事です」と異論を唱えた。

また、その後のツイートでは「この件について自民党を擁護したいんじゃないのですが、流石に私は『きちんとした形できちんとお金を払え』と言われました」と振り返るとともに、「自民党にもその程度の良識というか常識はあったのに、今は本当に『何でもあり』になっていて、自民党としても変質してしまっているという事だと思います」と私見を述べた。