東京都は3日、新型コロナウイルス新規感染者が124人だったと発表した。2日連続で100人以上を超えた。

循環器及び感染症専門の愛知医科大・後藤礼司医師(38)は、東京都の新型コロナウイルス新規感染者が2日連続で100人を超えた状況について「特定のクラスターが発生すると、数字が大きく出ますし、人の動きが出てきたので、この数字は想定の範囲内」と分析した。

今後について「さらに新規感染者数が増える可能性は十分ある」とした上で、注意すべき点に「もはや検査数や感染者数などの数字ではなく、クラスターの内容」を挙げた。「高齢者や持病を持つ人は重症化しやすいので、老人介護施設などで高齢者から高齢者への感染が止まらなかったりすると大問題」とした。

現在の医療態勢については「対策方法が分かっているので、病院スタッフが1~2人感染したとしても、正しい感染対策を講じていれば、病院を閉めることもない」とし、現在、コロナ感染での入院患者が少ないことも強調した。

1週間平均の検査の陽性率4・0%についても「検査数が増えたので、それだけとらえられていますが、はやっているとは言わない数字」とみている。

都の新規感染者は大半が20~30代。「若い人はほとんどが入院しない軽症者。誰もが手洗いや消毒を徹底すれば、過度に恐れることはないです」と話した。