将棋界史上最年少の18歳1カ月で2冠を獲得した藤井聡太王位・棋聖(18)が21日、タイトル奪取から一夜明けて福岡市内で記者会見し、心境を語った。
20年度はリーグに在籍している王将を奪取すれば、史上最年少3冠となる。新たなタイトルへ向けて「3冠プラン」も披露した。
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快挙達成から一夜明けた福岡市内のホテル。午前8時30分すぎ、和装から一転、青い半袖ボタンダウンシャツ姿で登場した藤井は、「二冠」の色紙を手に時折、笑顔を見せた。会見では「この上ない結果だった。課題も見つかったので、もっと実力を高めていきたい」と喜びをかみしめた。
昨夜は午前0時ごろ就寝し、午前6時半ごろに起床。普段からしっかり睡眠時間の確保を心掛けているといい、強烈な封じ手を記入した1日目の夜は「午後10時ごろに寝ました」と明かした。対局後は、家族や師匠の杉本八段に電話したといい、「喜んでもらえたのかなと思います」と声を弾ませた。
奪取した王位戦については「2日制は初めてだった。指してみると、まだまだ考えが足りないのかなと思った。将棋の奥深さを感じた」と振り返った。
来年1月から7番勝負が開幕予定の王将戦では挑戦者を決める王将リーグに在籍中。20年度は王将を獲得すれば最年少3冠の可能性がある。「(王位戦では)課題も見つかったので、もっと実力を高めていきたい」。さらに強くなるための“秘策”として「落ち着いたらパソコンを1台、組みたいなと思います」と明かした。
鉄道好きで知られるが、昨春ごろからパソコンも趣味になった。AI全盛時代、いまでは多くのプロ棋士がAIを将棋研究に取り入れている。藤井も例外ではない。日々の研究の中で、パソコンの性能にも興味を持つようになった。「藤井将棋」をバージョンアップさせるため、AIの処理能力アップで研究の効率化が期待できるパソコンの新調は「強烈な一手」になるかもしれない。
王将リーグはシード4人、予選勝ち上がり3人のトップ棋士7人による総当たり戦。シード棋士には羽生九段、豊島竜王、広瀬八段ら強敵がそろう。シード棋士として挑む高校生プロは「王将リーグは強い人ばかりなので、しっかり戦いたい」。3つ目のタイトルへ、心強い「相棒」が増える。【松浦隆司】

