国民民主党の玉木雄一郎代表は26日の定例会見で、現在党に残っている資金について「40億円台半ばだったと記憶している。現在50億円ないことは確実だ」と述べた。今月12日に報道番組に出演した時には「50億円くらい」と述べており、2週間あまりで“目減り”してしまった格好だ。

国民の政治資金は、前身の民主、民進両党から引き継いだもので「潤沢」とされてきた。現在このお金は、立憲民主党との合流新党に参加する議員と、玉木氏ら不参加組の人数に応じて比例配分される見通しとされ、新党参加をめぐる多数派工作の背景にもなっている。

一方、合流新党への参加を表明している無所属フォーラムの岡田克也元副総理は同日、報道陣の取材に応じた際、玉木氏が「40億円台半ば」とした発言の感想を問われ「他党のことであり、あまり申し上げることではない」とした上で「民主党の時には100億円以上のお金があった」と、証言した。

岡田氏はかつて、民主、民進両党の代表を務めている。「(当時は)無駄な支出はせず、必要最低限でやっていたつもりだ」と述べた。その上で「何に使ったかは公表されるので分かるが、収支の報告は、世の中にきちんと示される(べき)。国民民主党だけでなく立憲民主党も含めて示されることが望ましいのではないか」との認識も示した。