立憲民主党や国民民主党などが合流し結成した新党「立憲民主党」結党大会が15日、都内のホテルで行われた。衆参の国会議員145人ら計350人が出席した。

枝野幸男代表(56)は「1年ほどの間に必ずある総選挙で、政権選択を有権者の皆さんにしっかりとしていただける選択肢になるべく、最大限努力していく」と意気込んだ。

自民党の菅義偉新総裁が総裁選中に消費税増税について言及したが、枝野氏は反対の消費税減税を「現実的」とした上で「経済不況やコロナの影響で大幅な消費の冷え込みをどうするのか、消費税のことも含めて対応すべき。まず国会論戦を通じて、まず呼び掛けたい」とした。

菅氏が進めるデジタル庁創設構想について「何を意図して、何をさせようとしているのかはっきりしません。国民の皆さんのデジタル化を求めることが優先順位ではない」とバッサリ切り捨てた。さらに「行政があまりに時代の変化についてきてないことがコロナ禍で明らかになった。これに対応すべき。情報公開や公文書管理など、各省庁基準がバラバラ。これでは本当の意味での行政のデジタル化は進まない」と指摘した。また、自民党の役員人事や閣僚人事などについて感想を聞かれると「正式に決まっていない他党の人事についてはお話しできません」とだけ答えた。

新党は最大野党の立場となったが、他との連携について「幅広く懐深く連携していきたい」とし、前向きな姿勢を示した。【近藤由美子】