東京都の小池百合子知事は24日、専門家らを交えたモニタリング会議に出席した。会議では、「感染状況」を示す4段階の警戒レベルは、上から2番目の「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」(オレンジ)、「医療提供体制」も、上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」(オレンジ)と、これまでの分析を維持した。

出席した東京都医師会の猪口正孝副会長は、感染状況について「連休における検査件数の減少が、新規陽性者数に与える影響を踏まえた警戒が必要である。感染拡大のリスクを高める機会の増加により、新規陽性者数が再び増加傾向に転じ、急速に感染拡大することが懸念される」と話した。

一方、医療提供体制については「医療機関への負担が軽減することなく長期化している。入院患者数、重症患者数の今後の推移に警戒が必要である」と話した。

会議後、小池氏は報道陣の取材に対し「6月~8月は20代~30代が多かった。今の流れは、50代以上が占める割合が多くなっている」と話した。感染経路では、家庭内感染が最も高い割合を占めており「ご家庭でも手洗い消毒、日用品を別にする、細かいことだがくれぐれもお気を付けいただきたい」と呼び掛けた。