東京都の小池百合子知事は1日、専門家らを交えたモニタリング会議に出席した。会議では、「感染状況」を示す4段階の警戒レベルは、上から2番目の「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」(オレンジ)、「医療提供体制」も、上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」(オレンジ)と、これまでの分析を維持した。

専門家は、感染状況について「新規陽性者数と接触歴不明者数は、連休で減少した前週を挟んで、前々週の水準まで再び増加した。経済活動の活性化に伴い、感染拡大のリスクが高まるので、厳重に警戒する必要がある」と話した。

一方、医療提供体制については「医療機関への負担は長期化し、軽減する兆しが見えない。入院患者数、重症患者数の推移に引き続き警戒が必要である」と話した。

会議後、小池氏は報道陣の取材に対し、「今週のポイントとすれば、職場内の感染が、多いという点」と話した。休憩室での感染の報告もあるとし「手を休めて一息つくときにも、基本的にはマスクの着用、消毒などにご注意いただきたい」と呼び掛けた。

都はこの日、感染症対策の新たな拠点として、東京版CDCとなる「東京iCDC(東京感染症対策センター)」を立ち上げた。インフルエンザの流行期を迎えるにあたり、新型コロナの感染防止など、対策を講じていくとしている。