橋本聖子五輪相(56)が23日、閣議後会見で、作家本間龍氏がツイッターで新型コロナウイルス感染者数の世界的な増加により、IOC(国際オリンピック委員会)が来年の東京オリンピック(五輪)の中止を決定したとつづったことを受け「(中止の通達は)まったくありません」と否定した。

「東京大会に向けて政府が一丸となって、今日も菅総理が新型コロナウイルスに世界が打ち勝った証となるべく、東京大会開催に向けて全力を尽くしていくとお話ししていただいた。(IOC)バッハ会長がしっかりと来年の大会に向けて、準備していきたいともお話しされている」と開催を強調した。

また、本間氏は11月にバッハ会長が来日し、菅首相に中止の意向を伝えるもくろみだとツイートしていることに対し「ないです。それは分かりませんが、私としては前向きに会談されることを願っています」と話した。

先日、行われた政府と各競技団体の連絡会議では、競技団体側から14日間の帰国待機のいっそうの緩和について要望が出た。橋本氏は「スポーツドクターやコーチや監督ら指導者が後のこと(=14日間待機)を考えると遠征に帯同できないと、悩みを訴えていた競技団体もある。監督、コーチ、スポーツドクターまで緩和ができないかどうか、現在、検討してもらっているところ。できる限り、要望に応えていきたいが、慎重にやっていきたい」と、さらなる緩和の検討に入っていると明かした。