囲碁の史上最年少プロ、仲邑菫初段(11)の初のベスト4入りはならなかった。26日、都内で打たれた「第24期ドコモ杯女流棋聖戦」本戦準々決勝で青木喜久代八段(52)に敗れた。二転三転する激しい展開のなかチャンスもあったが、337手までで8目半及ばなかった。勝負どころで手が緩んでフイにした。

黒番(先手)の仲邑は、1回戦で上野梨紗初段(14)に236手までで白番6目半勝ち。11歳7カ月と、全棋戦の本戦最年少勝利記録を更新した。今回は女流名人5期、女流鶴聖4期、女流棋聖と女流最強各1期の計11期と、歴代2位のタイトル獲得数を誇る女流の実力者に屈した。これまでは昨年9月のこの棋戦と、今年7月の扇興杯で本戦(ともに16強)トーナメント入りを果たしたが、いずれも1回戦で敗れていた。