年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2020ユーキャン新語・流行語大賞」が1日発表され、「3密」に決定した。トップ10は「愛の不時着」、「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」、「アベノマスク」、「アマビエ」、「オンライン○○」、「鬼滅(きめつ)の刃」、「GoTo キャンペーン」、「リモート」、「ソロキャンプ」、「フワちゃん」となった。

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▽受賞語 鬼滅の刃

▽受賞者 吾峠呼世晴さん

▽受賞理由 吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)の漫画とそれを原作としたアニメ『鬼滅の刃』が社会現象的な流行となった。同作は、2016年

2月から週刊少年ジャンプで連載が開始された。昨年4月から9月にかけてアニメ版が放映され、本格的な流行となった。ファン層は、子どもから大人まで幅広く、女性ファンが多いのも特徴だ。登場人物と同じように髪の毛を染める「鬼滅カラー」も流行。上映中の映画もすでに200億円の興行収入を突破。単行本もシリーズ累計1億部を突破したという。ブームが下火になる気配はない。人気作ともなれば、連載が長期化しがちな少年漫画の世界で、物語をうまく畳んだ作者の潔さも注目された。菅総理大臣が国会で、「全集中の呼吸」で答弁すると言ったが、鬼を倒していくように、答えを控えるばかりでなく、質疑には「全集中」で答えてほしい。