日本医師会の中川俊男会長は23日の会見で、「(春のように)国民に連帯感を持った危機感、緊張感を取り戻さなければならない」と訴えた。「医療は間違いなく緊急事態」と重ねて指摘。「政府が今緊急事態宣言を発令しても、第1波の時のような効果が期待できないかもしれない」との認識を示し、第1波の時のような危機感の必要性を強調した。

政府の専門家会議に対しても次のように呼び掛けた。「全国から寄せられる医療現場の危機感を共有しましょう。政府に対しスピーディーで具体性のある政策を提言し求めていきましょう。あなたたちは、政府の最終的なよりどころなのですから」。

医療従事者については「医療従事者は年末年始もありません。心身の疲弊もピークを越えている。使命感で持ちこたえてきたが、それも限界。誹謗(ひぼう)中傷、差別、偏見にも苦しんでいる」と説明。国民に対し「みなさん、医療従事者を守ってください」と強く要請した。