小泉進次郎環境相は25日、年内最後となった閣議後会見で、今年を「今年は『3つのC』に風穴をあけた」と振り返った。3つのCを「石炭(Coal)」「カーボンニュートラル(Carbon neutral)」「カーボンプライシング(Carbon pricing)」と、説明した。

脱炭素政策を進める立場として、石炭については今年7月、二酸化炭素排出量が多い石炭火力発電所の輸出支援を原則行わないことを決めた。また菅義偉首相が、2050年までに温室効果ガス排出量をゼロとすることを目指すカーボンニュートラル宣言を行ったことで「一気に産業界、企業、政治の世界でも政策の動きが出た」と評価。「早くやるべきだと訴えてきた立場としては、ようやく遅れを取り戻すことができた」と述べた。

「石炭についての問題提起を今年1月にしてから、環境省内でも激しい協議があった。職員の思いがひとつにまとまったことが、政策の推進力に変わった」とも強調した。

来年は、環境省発足から50年、環境庁から環境省になって20年、東日本大震災から10年という、自身に関する節目が重なる年であるとして「来年1年も頑張っていきたい」と、抱負を語った。