新型コロナウイルス感染が国内で初めて確認されてから、15日で1年がたった。最初の患者は、神奈川県に住む中国籍の30代男性。厚労省によると、中国の武漢市を訪れていた昨年1月3日に発熱したという。同6日に日本に戻り、肺炎のため10日に入院、15日に退院した。国立感染症研究所で検査したところ、15日夜に陽性と確認され、16日に厚労省が発表した。

同28日には邦人帰国のためのチャーター機第1便が武漢に派遣。2月3日にダイヤモンド・プリンセス号が横浜に入港。同13日には国内初の死者が出た。

3月には東京五輪・パラリンピックが延期に。4月には最初の緊急事態宣言が出された。当時の国内の感染確認は1日当たり数百人だった。一時下火になったが、夏の第2波では1日1000人を超える日が増え、11月からの第3波では感染拡大の勢いがさらに加速。国内の感染者は累計約31万人、死者は4300人を超えた。1年たっても収束の気配はみえない。