将棋の高校生プロ、藤井聡太2冠(棋聖・王位=18)が17日、名古屋市内で行われた第14期朝日杯オープン戦の本戦トーナメント1回戦で、大石直嗣七段(31)を132手で下し、ベスト8に進出した。

同棋戦で2年ぶり3度目の優勝を狙う藤井が中盤からリードを広げ、快勝した。「中盤、うまく駒をさばくことができた。その後、粘り強く指されたので、最後までたいへんな将棋でした」と振り返った。前年ベスト4の藤井は今回はシード枠として本戦から参加した。地元・愛知のファンが見つめる公開対局で、好発進した。午後2時から準決勝進出を懸けて豊島将之竜王(叡王=30)と対戦する。豊島には公式戦6連敗中の藤井は「自分の力を出し切りたい」と意気込んだ。