18日に召集された通常国会で、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、恒例の「和装振興議員連盟」所属議員による撮影会が、中止に追い込まれた。

例年の通常国会召集日は、開会式でお言葉を述べられた天皇陛下を、議員たちが見送った後、国会議事堂をバックにして和装議連所属の超党派の議員たちが着物や紋付きはかまで撮影会をするのが恒例行事だ。

しかし、着付師らを含めると100人近くとなり、取材する報道陣や秘書らを加えると、かなりの「密」状態になることもあって、撮影会は見送られた。東京に緊急事態宣言が再発令され、不要不急の外出自粛が呼びかけられる中、華やかな装いを自粛した格好にもなった。

この日の開会式後、天皇陛下のお見送りに訪れた議員の中には和装の議員が数人いたものの、男女を問わずスーツ姿の議員がほとんどだった。国会関係者の中からも「今まで見たことのない召集日の光景だ」という声が聞かれた。

例年は、自民党の野田聖子幹事長代行や三原じゅん子厚労副大臣らがあでやかな着物姿を披露している。18年1月の通常国会召集日に東京が大雪に見舞われた際も、議連の撮影会は屋内で行われた。