有名キャバクラ嬢を経て現在はキャバクラのオーナーも務める女性が7日、自身のYouTubeチャンネルで、東京・歌舞伎町にある自分の店が警視庁に摘発された件について、目を潤ませ謝罪した。女性はユーチューバーとしても25万人超の登録者を持つ人気だが、YouTube活動の一時休止も発表した。

警視庁は2日までに、警察の立ち入り調査を妨害したなどとして、風営法違反の疑いで、歌舞伎町にあるキャバクラの店長ら従業員6人を逮捕。この店は昨年、時間外営業による行政処分を2回受けていたとされ、さらに先月には、施錠された店内で違法営業をしていた疑いもあったことなどから今月1日、機動隊員がおのでドアを破壊して突入して摘発したことが複数のメディアで報じられ、話題となっていた。

この女性はSNSなどで同店の「オーナー社長」と称している。7日配信のYouTubeに、神妙な表情でスーツを着て正座して登場し「今まで私を応援してくださったみなさまの気持ちを裏切るようなことをしてしまい、まことに申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。

女性は、昨年、2度の行政指導を無視したことを認め、今回の摘発の発端について「風営法で定められた営業時間を守らずに営業していたことから、起こりました」と説明。「(19年12月の)開店直後に発生した新型コロナウイルスの影響で、歌舞伎町自体が閑古鳥が鳴くような状況となり、私を含む従業員全員の生活を守ることが困難でした」と続けた。

国からの給付金や助成金などでは店の固定費もまかなえなかったとし、それらをもらわない代わりに、自粛要請に従わず営業を継続してしまったなどと説明。また、法律で規定された営業時間内の売り上げだけでは営業の継続ができる状況ではなかったとし、「2度の行政指導を受けていたにもかかわらず深夜営業を続けてしまい、風営法違反での摘発につながってしまいました」「従業員の給料と生活を守るために魔が差してしまいました」などと釈明した。

そして「みなさまの期待を裏切るようなことをしてしまい、まことに申し訳ございませんでした」と目を潤ませ、声を詰まらせ10秒近く頭を下げた。動画活動の一時休止も発表し、「今回の件を深く受けとめ、今後は行政指示を守り営業を続けていきたいと思います」と話した。

この女性は歌舞伎町のキャバクラ業界でトップクラスの有名人で、雑誌モデルを務めたり、テレビ番組にも出演。自身のインスタグラムは約36・5万人のフォロワー数を誇り、インスタグラムのプロフィル欄には「100ケ月連続でNo・1」「整形2500万円over」などと記している。

関係者によると、警視庁は今年1月までの約1年間、同店が計約2億9000万円を売り上げたとみているという。