菅義偉首相の長男による総務省幹部への接待疑惑は16日の衆院本会議でも追及が続き、武田良太総務相は、長男らと会食した総務省幹部4人を処分する考えを示した。「1日も早く調査を終え、処分を行い、関係法令に基づいて公表したい」と語った。

首相は本会議には出席しておらず、武田氏に質問が集中。立憲民主党の神谷裕氏に「これは国家公務員倫理法に基づく、倫理規程が禁ずる利害関係者からの接待にあたる可能性があり、行政の公正性がゆがめられたといった疑問もわいてくる」と追及を受けた。

神谷氏から「総務省はシンプルな事案の調査に本日まで約2週間を要しています。いつまでに結果を公表するくらいは、この場ではっきりとお答えください」と迫られた武田氏は「証拠と確認を幾重にも積み重ね、人事院国家公務員倫理審査会と密に連絡を取る必要がある」として、慎重な姿勢を崩さなかった。