大阪府の吉村洋文知事(45)が9日、府庁で取材に応じた。

西村康稔経済再生担当相が8日のBSフジの番組で、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて全国で停止中の観光支援事業「GO TO トラベル」について、各都道府県単位ごとの再開を想定していると発言したことに「昨夏ごろから小さな単位で進めていったほうがいいと(西村大臣に)伝えている。基本的には西村大臣と考え方は一致している」と賛同した。

一方で緊急事態宣言が解除された大阪府での再開については「まだ早い」と述べ、「大阪は東京に次ぐ大都市。感染は広がりやすい」と説明した。

また「GO TO トラベル」について「税金を投入して消費を活性化させるもの。税を投入するのは慎重にならなければいけない」とし、感染が収まっている地域について「大阪も疲弊しているが、疲弊している地方はたくさんある。感染ほぼゼロなのに、同じように止め続けるのは違うと思う。大都市圏ではないエリアでは、再開していくのは賛成。みんなが東京に合わせる必要はない」と話した。