千葉県の森田健作知事(71)が25日、県庁で最後の定例会見を開いた。09年に初当選し“青春力”で突き進んだ3期12年を振り返った。

森田氏は冒頭、自身が1丁目1番地として掲げていたアクアライン通行料金の値下げや、移動交番車の開設当時について振り返った。記者から12年を総括し、自身の点数を聞かれ「腹の中は甘くなりますから、今言うことは違いますよ」と笑顔で前置き。その上で「自分では120~130%。身の丈以上の仕事はさせていただいたと思っております」と語った。

今後の県民の生活に思うことを問われ「今はコロナですよ。どうしても下向きになってしまう」と心配した。「今はつらくても諦めない気持ちです。長いトンネルにも必ず出口がある。出たときに思いっきり光を浴びるんだ。思いっきり前を向くんだ。未来に向かって前を向くんだ」と熱くエールを送った。コロナ禍で閉塞(へいそく)感がある社会に「批判ばかりするようではダメ。大した人間なんて居やしないんだから。楽しくやろう」と話した。「こんなこと言うと『あいつは昔から変わらない』と言われる。俺はいつまでたっても“青い人間”でいるからな」と笑顔で話した。

森田氏は「私みたいな人は一番やゆされてきた。良い年こいて青春なんてばかじゃないかってね。でも、せっかく生を受けてきたんだから、やっぱり突き進む」と語り、「出る杭(くい)は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない。だから俺は青春の巨匠なんだ」と力を込めた。

会見の最後は「まあ、今日はちょっとしゃべりすぎたけどもね」とおどけた表情で、笑いを誘った。

今後の活動と後任人事との関わり方について「正直とりあえず休みたい。相手を縛るのが嫌い」と話した。