囲碁の第45期棋聖戦7番勝負で河野臨九段(40)の挑戦を4勝1敗で退け、史上初の棋聖戦9連覇を達成した井山裕太棋聖(31)の就位式が9日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。

コロナ禍のためパーティーはなく、主催者のあいさつ、表彰など約30分で終了した。

井山棋聖は、「今回のシリーズはギリギリの場面の連続でしたが、厳しい局面を踏ん張れたのは自信になりました。人工知能(AI)の発達で、最新の囲碁を理解するのは大変。それでも、少しでも新しいものが吸収できるように柔軟性をもって取り組み、成長した姿を来期、お見せできればと思います」と、謝辞で語った。

式ではS、A、B、Cの各リーグを制した河野九段、山下敬吾九段(42)、芝野虎丸十段(21)、洪爽義四段(34)も表彰された。