東京五輪の聖火リレーは16日、徳島県で2日目を迎えた。勝浦町の人形文化交流館前を稲井稔さん(81)は笑顔で手を振り走りきった。

稲井さんは88年から始まった「ビッグひな祭り」を運営する理事長。明かりをぼんぼりではなくトーチにともした。祭りは全国から集められた、ひな人形約3万体を1カ月にわたって展示する。16年リオ五輪の会場にも、約1000体が飾られ大きな反響があった。この日はひな人形が約500体が飾られた。稲井さんは走り終えて「おひな様の前を疾走したいという気持ちがあった。安堵(あんど)感が満杯です」と話した。

◆16日の聖火リレー 徳島県で2日目を迎えた。海陽町から始まり、徳島市までを巡った。サッカーJ1徳島ヴォルティス初代ゼネラルマネジャーの米田豊彦氏らがランナーを務めた。17日は香川県に入り宇多津町からスタートする。丸亀市では高さ日本一の石垣を有する丸亀城、三豊市では「瀬戸内海の天空の鏡」と呼ばれるの父母ケ浜などをまわり聖火をつなぐ。高松市の松盆栽をPRする「たか松BONSAI大使」を務める子役タレント大里菜桜らが走る。