英国最大大手の老舗アダルトグッズ販売会社Lovehoney(ラブハニー)が4月末、英国のビジネス分野で最も栄誉ある賞とされる「英国女王賞企業部門(Queen's Award For Enterprise=QAFE)」の国際貿易賞を受賞したことが明らかになった。

米FOXニュースなどによると、2002年に設立された同社はオンラインによるアダルトグッズ販売において過去6年間で、海外の売り上げが継続的成長を遂げていることが認められたものだという。同賞は国際市場で目覚ましい業績の向上を達成した英国内の企業に贈られるもので、ラブハニーは海外での売り上げが2015年以降365%増加。輸出によるセールスが1600万ドル(約17億6000万円)から8000万ドル(約88億円)に急上昇したことなどが受賞理由だという。

「女王賞を受賞したことをうれしく思います。女王陛下は世界をリードする性的ウェルネス・ブランドに成長したラブハニーの素晴らしい支持者です」と同社は受賞コメントを発表している。

英デイリー・エクスプレス紙によると、ラブハニーは英女王賞を授与されたことを受けて今後5年間、広告とマーケティング並びに商品のパッケージに「QAFE」のエンブレムを使用することが認められるといい、大人の玩具のパッケージに王冠の印を見る日も近いだろうと伝えている。

同社は400以上の自社ブランドがあり、ハリウッドで映画化もされたベストセラー官能小説「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」に関する大人の快楽グッズの開発・製造・販売の公式ライセンスも保持しており、世界中に220万人の顧客がいるという。

同社が王室から評価されたのは今回が初めてではなく、2016年にも国際貿易分野での成長が評価されており、共同創設者がバッキンガム宮殿でエリザベス女王とフィリップ殿下と面会し、女王賞を授与されている。

安全なセックスを提供し、性的快楽を高めることを手助けする大人の玩具やセクシーなランジェリーなど性的ウェルネス市場は、近年世界的に需要が高まっているが、他人との距離を保つことが求められるコロナ禍において急成長を遂げている分野の1つだと言われている。

英国女王賞は1966年に初めて授与されて以降、今日まで205の企業が受賞している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)