横浜市戸塚区のアパートから逃げ出したアミメニシキヘビ(約3・5メートル、体重約13キロ)の捜索は21日、神奈川県警や横浜市動物愛護センター、消防などが続けた。

県警戸塚署はこの日午後4時に、捜索活動を打ち切った。署によると、目撃情報などがあり次第、適宜、捜索活動の再開を検討するという。一方、横浜市動物愛護センターは5月末までの捜索を予定しており、捜索自体は継続される。

この日は、雨の中、警察官13人のほか、動物愛護センターや消防の職員らが捜索。しかし、ヘビの痕跡も含め、手がかりはなかった。

 

<アミメニシキヘビ騒動の経過>

▽6日 午後9時頃に飼い主が帰宅時に、ヘビがケージにいないことを確認。カギが壊され、ベランダの網戸が10センチほど開いていたことから、逃げ出したと判断して警察に通報。

▽7日 警察、消防を含めて捜索を本格開始。日本爬虫(はちゅう)類両生類協会の白輪剛史理事長に飼い主が依頼して捜索協力を要請。

▽12日 都内で「超党派 爬虫類・両生類を考える会」が日本爬虫類両生類協会と合同会見。適切な飼育時の安全性を訴える一方、管理体制の点検などの徹底を求めた。

▽13日 新たな策として「おびき寄せ作戦」を実施。普段から与えていたエサを入れたかごを5カ所設置し、捜すのではなく出てきてもらう方法も同時進行。

▽14日 警察、消防など100人態勢での捜索。飼い主は他に飼養していたビルマニシキヘビなどヘビ3匹、ワニ1匹、カメ1匹を爬虫類業者に譲渡。

▽15日 飼い主が引っ越し作業を行い退去。

▽16日 3日間でのべ300人の強化態勢を敷いた最終日。

▽17日 アパート自室の屋根裏なども捜索。

▽21日 県警が捜索打ち切り。横浜市動物愛護センターなどは月末まで捜索継続予定。