宮城・気仙沼市出身のフリーアナウンサー生島ヒロシ(70)が、聖火を手に鎮魂の思いを胸に地元を踏みしめた。10年前の東日本大震災で、妹の亀井喜代美さん(享年57)夫妻を津波で亡くした。「行方不明の方も214人いらっしゃるんだけど、そのうちの1人にうちの義理の弟が入っている」と、しみじみと語った。前日は地元の東日本大震災の伝承館を訪問し、「朝起きた時に湾を見ながら、鎮魂の意味も込めて」と気持ちを新たにした。そして「やはり希望を捨ててはいけない。震災のつらさは風化させてはいけない。そういう思いを抱きながら走った」と、かみしめていた。