大阪市天王寺区の市立天王寺動物園は19日、生き餌として来園したが、生き残った「奇跡のニワトリ」として愛された雄鶏「マサヒロ」が同日午後1時47分、死亡したと発表した。5歳だった。

2015年7月に生まれ、同月23日にタヌキやアライグマに食べさせる生き餌として来園した75羽のひよこのうちの1羽。3度の命の危機を乗り越えて「奇跡のニワトリ」として、さまざまなイベントなどに登場し、ファンに愛されてきた。動物園はニワトリの飼育下の寿命を5~7年としている。

動物園によると、1年前より、体調が悪化し、投薬で改善する状況が続いたが、18日にせき込む様子があり、19日午前にはミミズを食べたが、午後、動物病院で受診のために移動したところで容体が急変したという。献花台は新型コロナウイルス対策のため、設置しない。