講談社は22日、サッカー日本代表MF南野拓実(26=サウサンプトン)の所属先で保有権を持つ、英プレミアリーグの名門リバプールとオフィシャル・グローバル・パートナーシップ契約を結んだと発表した。

講談社はリバプールのホーム・スタジアム、アンフィールドで試合中のLED看板に講談社のロゴや作品タイトルを掲出し、スタジアム内に講談社コーナーの開設を予定。さらに試合のマッチデープログラムに講談社のページを掲載したり、リバプールが持つ世界的な知名度を活用し、現役の選手や、かつて活躍したレジェンドの協力を得て動画やSNSなどで世界に向けてメッセージを発信していく。

さらに、リバプールの公式慈善団体リバプールFC財団と共同しCSR(企業の社会的責任)活動プログラム「Creative Works」を立ち上げる。9月から、リバプールにある2つの大学と2つの高校に所属する学生たちを対象に、雇用機会を提供するプログラムを開始する。困難な環境にある若者たちが、クリエーティブな業界でキャリアを積めるようにすることを目指していくプログラムで、参加者たちは、クリエーティブなスキルの向上、履歴書や面接のテクニック、人前で話すこと、自信をつけることなどについてサポートや指導を受け、目指すキャリアに到達するための準備をする。リバプールにある劇場やメディアなど多岐にわたる7つのクリエーティブ施設や組織と協力して、参加者たちには職場体験をするチャンスも与えられる。

他にもリバプールのコミュニティーを支援するために、さまざまな支援を行っていく。その一環として当初は、幼少期から子どもたちが読み書きを身につけるためのサポートをし、クリエーティブな才能を引き出すために創造性のある出版物や題材を現地に提供していく予定だという。

リバプールの最高経営責任者ビリー・ホーガン氏は講談社を通じてコメントを発表した。

「創造性に富んで語り継がれる素晴らしい物語がフットボールクラブにはたくさんあり、今も生き続けています。これからは、講談社とともに、世界中のファンの興奮と想像力をかきたて、世代を超えた感動を提供していきたいと思います。過去18カ月、リバプールFC財団は、16歳以上の人を対象にキャリアの階段を上るためのさまざまな雇用制度を提供する「Works」を構築してきました。今回、講談社と協力して「Creative Works」を立ち上げ、若者がクリエーティブな仕事で夢を追いかけ、自身の可能性を実現するための機会を提供できることをうれしく思います」

今回の契約締結に伴い、講談社はグローバル・サイトも開設し、同サイト内にリバプール特設ページも作った。