小池百合子都知事は東京都議選から一夜明けた5日、自民党本部で二階俊博幹事長と会談した。次期衆院選の前哨戦となる都議選は「小池劇場」が席巻。小池氏が特別顧問の都民ファーストの会が31議席を死守した。自民は33議席獲得で第1党に返り咲いたが、公明党と合わせて56議席と過半数(64)に届かなかった。約30分間の会談後に小池氏は「(二階氏と)都議選の話はなかった」と語るにとどめた。

告示前に過労から静養、入院も、選挙最終日に電撃的に応援に入った小池マジックは、都民ファ候補を後押ししたが、小池氏は「地元での活動を積み重ねて来られた結果が議席数につながった」と候補らをねぎらった。

この日、小池氏は公務はリモートだったが、自公両党をはしごし、自民党本部では恒例の「二階詣で」を行った。「小池さんが出てきたから、どうのこうのいうのは物語だ」などと都議選での「小池マジック」を否定的に分析した二階氏だが、小池氏の国政復帰を予測する声は広がる。小池氏は「そういう意思を1度も言ったことが、ありません。何でみなさん、そうやってお書きになるのか理解できません」などと、語気を強めて否定してみせた。【大上悟】