自民党の岸田文雄前政調会長が率いる岸田派で、新型コロナウイルスの「派閥内クラスター」が起きた可能性があることが14日、分かった。岸田氏をはじめ岸田派所属の衆参国会議員の秘書4人が、新型コロナウイルスに感染したことを、衆院、参院、岸田派がこの日までに発表した。

岸田派は今月8日に、東京都内のホテルでパーティーを開いたばかり。

感染が判明したのは岸田氏のほか小林史明、深沢陽一両衆院議員、馬場成志参院議員の秘書4人で、パーティー開催から数日後、発熱などの症状が確認されたという。現在、自宅療養などの対応を取っている。4人はパーティーにも参加していたというが、感染とパーティーの因果関係は分かっていない。

パーティーでは出席者の人数が絞られ、検温や消毒などの感染防止対応もきちんと取られていた。一方で終盤、所属国会議員が壇上に上がって「ガンバローコール」が行われた際、岸田氏をはじめ、いずれもマスクをしていなかった。

一方、立憲民主党は14日、党本部の職員1人が、PCR検査の結果、新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表した。党は今後、同一フロアに勤務する職員にPCR検査を実施する予定で、党本部施設の消毒も行うという。