東京都議会は23日、臨時会を招集し、新たに選任された三宅茂樹議長(自民党)、本橋弘隆副議長(都民ファーストの会)の両氏が議会初日を欠席した木下富美子都議(板橋区選挙区)を批判した。木下氏は4日投開票された都議選期間中の2日、無免許運転で人身事故を起こしたことが明らかになり、この日、木下氏に対して辞職勧告決議が提出され全会一致で可決した。

体調不良を理由に欠席した木下氏について三宅氏は個人的な見解としつつも「欠席をするということは議員の資格を放棄したに近い」と厳しく指摘した。木下氏を公認し、事故発覚後に除名処分とした都民ファーストの会の本橋氏も「うちの会派の者も直接、本人と会って話を聞いたりしている。そう言ったものが積み上がっていった結果での決議案」と経緯をふまえた上で批判した。

今回の決議に法的な拘束力はない。三宅氏は「選挙は重たい。当選をした議員は、このようにして議会の議決があっても退職を迫ることはできない。我々も肝に銘じていかなくてはならない」と、苦渋の表情を浮かべた。