大阪府と首都圏3県に緊急事態宣言が出された2日、大阪府の吉村洋文知事(46)は府庁で取材に応じ、新型コロナウイルスのインド由来のデルタ株による感染急拡大に強い危機感を示した。

大阪では4度目となる緊急事態宣言に「またかと思われる方も多いと思いますが、デルタ株の感染拡大力が強い。40代、50代の重症者が増え、医療が逼迫(ひっぱく)する。ぜひ協力をお願いします」と感染対策の徹底を呼びかけた。

米疾病対策センター(CDC)が、デルタ株はこれまで知られたウイルスの中で最も感染力の強い1つで、感染者1人当たり8~9人程度に感染させ、水痘(水ぼうそう)に匹敵するぐらいの感染力があるとの見解を示していることを念頭に「非常に感染力が強い。東京の首都圏で起きていることは少し遅れて大阪でも起きます」と危機感をにじませた。