将棋の最年少2冠、藤井聡太王位・棋聖(18)が豊島将之竜王(31)への挑戦権獲得を目指す、第34期竜王戦決勝トーナメント準決勝、八代弥(わたる)七段(27)戦が6日、大阪市の関西将棋会館で始まった。

勝者は永瀬拓矢王座との挑戦者決定3番勝負に進む。振り駒の結果、八代の先手に決まった。午前10時、対局が始まった。八代は7六歩と角道を開けた。藤井はいつものようにお茶を一口飲み、心を落ち着かせてから、8四歩と飛車先を突いた。両者の対戦成績は、藤井の2戦2勝。

藤井は豊島と王位戦7番勝負、叡王戦5番勝負と2つのタイトルで対戦中。王位を初防衛、叡王を奪取すれば、最年少3冠となる。さらに竜王で挑戦権を獲得し、タイトルを獲得すれば、年内に最年少4冠の可能性もある。

持ち時間は各5時間。同日夜には決着の見込み。