任期満了に伴う横浜市長選(22日投開票)が8日告示された。横浜市立大元教授の山中竹春氏(48=立憲民主党推薦)は中区で第一声を行った。

山中氏はIR(カジノを含む統合型リゾート施設)の誘致反対を公約に掲げ、「カジノ誘致なんて議論している余裕は横浜にはない。カジノ断固反対、即刻撤回」などと訴えた。

横浜の政財界に影響力を持ち「ハマのドン」と呼ばれ、IR事業誘致に反対する港運事業者の団体「横浜港ハーバーリゾート協会」の藤木幸夫会長(90)も駆けつけた。IR反対を公約とする候補者が多い中で、藤木氏は「横浜のことを本当に思ってくれる人。この人に横浜の将来をお願いする」などと熱弁をふるった。

他に立候補したのは届け出順に、横浜市議太田正孝氏(75)元長野県知事田中康夫氏(65)前国家公安委員長小此木八郎氏(56)水産仲卸会社社長坪倉良和氏(70)元衆議院議員福田峰之氏(57)現職林文子氏(75)前神奈川県知事松沢成文氏(63)の計8人。立候補者は過去最多となっている。