「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の1回戦第4局が28日、都内のABEMAスタジオで行われた。対局は千田翔太七段(27)が羽生善治九段(50)に72手で勝利した。

千田は今大会が初出場で、32年連続32回目の出場の羽生を下した。熱戦を振り返り「お互い小競り合いが多い将棋でした。羽生九段は相手の流れを自分のものにしてしまう。なるべく耐えようと考えていた」と話した。

千田は次戦、9月25日の四国大会で、藤井聡太2冠(王位・棋聖=19)と対戦する。「対策がどうこうではなく、自分の力を100%出し切りたい」と意気込みを語った。

同大会は前回優秀者と日本将棋連盟公式戦タイトルホルダー、及び昨年賞金ランキング上位の棋士12人が出場。対局は、持ち時間各10分、使い切ったら1手30秒未満、考慮時間は1分×5回と、早指しで行われている。

今回の対局は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、北海道大会の開催を取りやめ無観客開催となり、ABEMAでの生中継や大会ホームページで棋譜中継を行った。