将棋の史上最年少3冠、藤井聡太王位・叡王・棋聖(19)が20日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第80期順位戦B級1組5回戦で、木村一基九段(48)を87手で下した。

戦型は相掛かり。「千駄ケ谷の受け師」と呼ばれ、受け(守り)を身上とする木村は最後まで粘ったが、藤井の正確な指し回しに投了に追い込まれた。これで藤井との対戦成績は1勝7敗。年齢差約30歳の若き3冠に6連敗となった。

終局後、木村は「自信の持てない展開だった」と振り返った。

受けの時間が長くなったが「最後、もう一工夫というか、そこが粘りを欠いた」。今後について「精いっぱいがんばります」と気持ちを切り替えた。現在、永瀬拓矢王座と王座戦5番勝負の最中で、自身2つ目のタイトルを狙っている。