自民党総裁選(29日投開票)に4度目の正直で初挑戦した野田聖子幹事長代行が26日、日刊スポーツのインタビューに応じた。
ネット番組で「敗北宣言」とも受け取れる発言の真相に言及し、他候補についても「聖子節」全開で、ぶった斬った。最終盤を迎え、劣勢が伝えられるが、史上初の女性100代目総理へ元祖「初の女性総理候補」のプライドにかけて、ラストスパートする。
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野田氏が異彩を放っている。ライブ配信のネット番組(23日)で「(勝つのは)私以外の誰か」と「敗北宣言」とも受けとれる発言を直後に訂正するなど波紋を広げた。
野田氏 カジュアルな会話の中で日刊スポーツも含めて、みんな(勝つのは野田氏以外と)勝手に言ってるよね(笑い)、というノリで普通に語っただけ。心配してくれる人や地元で一生懸命やってくれている方々に対して、打ち消さなくてはならないと思った。
この日、テレビ番組で原子力潜水艦(原潜)について河野太郎行革相と、高市早苗前総務相が「保有を検討すべき」とし、野田氏と岸田文雄前政調会長は慎重姿勢。野田氏は改めて、3氏を分析した。
野田氏 私は1つのことを言うと、ぶれないんだけど、彼(河野氏)は、けっこう幅が広いよね(笑い)。脱原発で始まって、実際はそうではなく…。非核三原則がある。原潜となるとどうなるのか。岸田さんは決断していないことが多い。夫婦別姓についても、よく分からない。政治家は決断しなくてはならない。高市さんは国を守るということで領土とか統治機構などを挙げるが、国民(の存在)をデフォルメしている。国を守る最善は、国民が安定していること。
98年7月、小渕政権で郵政相となり、「初の女性総理候補」として脚光を浴びたが、15年、18年、昨年と総裁選は出馬を断念した。
野田氏 今の総裁選は派閥にいることが前提だから。派閥のドンに愛されているか(笑い)。過去3回、失敗してきたことはマイナスじゃない。
野田氏は、夫が元暴力団員だったとする週刊誌報道について反論した。夫は名誉毀損(きそん)で(出版社を訴え)係争中で、野田氏も自身のツイッターで事実無根としている。
野田氏 ツイッターに書いた通り。基本、潔白だから。前々回(18年)の総裁選直前にも報道され、いつもそれで(推薦人を)断られ(断る)口実にされた。
総裁選も残り3日。岸田氏がやや優勢も河野氏と接戦で高市氏猛追との情勢が伝えられている。野田氏の逆転勝利は「万馬券」級ともみられているが、自身に最後の最後までむちをいれる。【大上悟】
◆野田聖子(のだ・せいこ)1960年(昭35)9月3日、福岡・北九州市出身。上智大卒。帝国ホテル勤務を経て、1987年に岐阜県議を経て、93年に初当選。当選9回。郵政相、総務相、女性活躍担当相などを歴任。昨年9月に自民党幹事長代行に就任。祖父は元建設相の野田卯一氏。岐阜1区。血液型A。

