将棋の第80期順位戦B級1組6回戦、藤井聡太3冠(王位・叡王・棋聖=19)と横山泰明七段(40)戦が30日、大阪市の関西将棋会館で行われ、藤井が106手で横山を下した。これで横山の同リーグの対戦成績は3勝3敗。

中盤から藤井の猛攻を受け、踏ん張りきれなかった横山は「定跡とかけ離れた将棋で、手探りで難しかった。途中から少しずつ苦しくなり、粘ったが、そのまま寄せきられた」と振り返った。

前期はB級2組で7勝3敗でB級1組へ昇級を果たした。B級1組は実力者が名を連ね、「鬼の住処(すみか)」の異名を持つ。「1局1局が大変な感覚がある。自分なりに頑張っていきたい」と話し、前半戦は3勝3敗でのターンに「1つでも多く勝ちたい」と気持ちを切り替えた。