秋篠宮家の長女眞子さま(29)が、結婚する小室圭さん(29)とその家族に対する誹謗(ひぼう)中傷と感じられる出来事を繰り返し経験し「複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の状態にあると、宮内庁が1日、公表した。
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17年の婚約内定から約4年。小室家の金銭トラブルによって異例の経緯をたどってきた結婚は、正式発表も異例の形となった。会見の場には、秋山剛・NTT東日本関東病院品質保証室長(元精神神経科部長)が同席。眞子さまについて「結婚に関する自身と家族、相手とその家族に対する誹謗(ひぼう)中傷と感じられる出来事を長期にわたり反復的に体験した結果、複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断される状態」と明らかにした。
眞子さまは精神的苦痛がこれ以上続く状況には耐えられないと考え、秋篠宮ご夫妻がその気持ちを尊重し、日程が決まったという。
秋山氏によると、PTSDとは「強いトラウマの経験のためにささいな刺激で強い脅威を感じる症状が起こる」とし、複雑性PTSDは「言葉の暴力、ネット上の攻撃などでも起こる」という。眞子さまの状態については「18~19年ごろから状況を変えることが困難という無力さや、結婚後に平穏で幸福な生活を送りたいという願いが不可能となる恐怖を感じるようになった」、「人生が壊される恐怖感が持続し、幸福を感じるのが難しい状態。集中困難、焦燥感、無気力といった症状もあるよう」などと説明した。その上で秋山氏は「判断力に影響は生じておらず、結婚準備に支障はない。誹謗中傷と感じられる出来事がなくなれば改善が進む。周囲から温かい見守りがあれば回復がさらに速やかに進む」とした。
結婚延期の原因となった小室家の金銭トラブルは今なお解決の見通しは立っていない。批判は続き、多くの国民が納得する状況とはいえない中、明らかになった結婚の概要も異例だった。皇室慣例の関連儀式や、結婚式や披露宴は実施しない。皇室を離れる際に国から支給される最大約1億5000万円の一時金は、眞子さまが辞退。天皇、皇后両陛下へのあいさつや、皇室の祖先を祭る皇居・宮中三殿への参拝は通常の儀式の形を取らず、眞子さま1人で実施。上皇ご夫妻へのあいさつも予定している。
今月26日に自治体に婚姻届が提出され、眞子さまは皇籍離脱。同じ日に2人で記者会見し、心境を説明する予定。眞子さまは結婚後、東京・赤坂御用地の宮邸を離れ、パスポート取得などの手続きをする見通しだが、宮内庁は渡米時期などを「私的な事柄」として明らかにしなかった。
宮内庁の西村泰彦長官は両陛下の受け止めについて「今後、幸せな人生を歩んでいかれることを願われている」と述べた。大きな1歩を踏み出す眞子さまと小室さんの歩みが注目される。
【眞子さまと小室圭さんをめぐる動き】
12年 国際基督教大(ICU)の交換留学生の説明会で2人が出会う
17年 9月 婚約が内定し、2人で記者会見
12月 小室さんの母親と元婚約者の間に金銭トラブルがあると報道
18年 2月 一連の結婚行事が延期に
8月 小室さんが留学のため渡米
19年 1月 小室さんが、金銭トラブルについて説明する文書を公表
20年11月 秋篠宮さまが誕生日会見で「相応の対応の必要がある」
21年 4月 小室さんが28ページの文書で解決金を提案していないなどと主張も、4日後に解決金を渡す意向示す。元婚約者は母親からの説明を求めた
5~7月 小室さんがニューヨークのロースクール修了。弁護士試験を受験(12月半ばまでに結果判明)
9月1日 2人が年内にも結婚と報道
同27日 小室さんが一時帰国
同30日 眞子さまが名誉総裁を務める「国際陶磁器フェスティバル美濃」にビデオメッセージ
10月1日 宮内庁が結婚について正式発表
同5日 小室さん、30歳の誕生日
同11日 小室さんの待機が終了予定
同23日 眞子さま、30歳の誕生日
同26日 婚姻届提出、2人で記者会見の予定
11月30日 秋篠宮さま、56歳の誕生日