衆院解散後、最初の週末を迎えた16日、自民党の菅義偉前首相(72)、小泉進次郎前環境相(40)が自民党候補の応援のため兵庫県入りした。菅氏の演説中にはヤジが飛んだ。

阪急電鉄「宝塚」駅前で午後1時30分から始まった兵庫6区(宝塚市、伊丹市など)に立候補予定の自民前職の大串正樹氏(55)の街頭演説。マイクを握った菅氏は新型コロナウイルス対策について「全体像がつかめない中、コロナ対策だった」と振り返り、ワクチン接種1日100万回実現の過程では「多くのマスコミから“ワクチン1本足打法”と批判もされた」と話した。

ワクチン接種の実績を強調している途中には、聴衆の中にいた女性が「オリンピックで失政をやったやろ!」と叫び、立ち去るシーンも。

菅氏は「政治生命をかけてワクチン接種に取り組んだ。いま、あれだけの勢いのあった新型コロナが、どんどん感染者が少なくなってきている。やはり、ワクチン接種というのは正しい選択ではなかったでしょうか」と聴衆に呼びかけた。

約20分間、熱弁をふるった菅氏は、演説後、聴衆に近づき、グータッチを交わした。

兵庫6区には維新元職の市村浩一郎氏(57)、立憲民主党の桜井周氏(50)が立候補予定。午後3時すぎから阪急宝塚駅前で桜井氏が街頭演説。「新型コロナウイルスの第5波では入院できずに、自宅で多くの方がお亡くなりになった」と話し、立憲民主党の新型コロナウイルス戦略を訴えた。