緊急事態宣言下での銀座クラブ遊びが発覚した“銀座3兄弟”の1人で、神奈川1区から無所属で立候補した松本純氏(71)は19日、横浜市内のホールで出陣式を行い、選挙戦をスタートさせた。出陣式には報道陣をシャットアウト。河野洋平元衆院議長らが来賓のあいさつを行ったという。

松本氏は街宣スタート前に、報道陣の取材に応じ、不祥事の説明責任を果たしていると思うかとの質問に「説明するように努力している。おわびをしています」。有権者の反応については「それは分かりません。心の中までは分かりません」と答えた。

ホール前で行った第一声では「コロナ禍でみなさんが苦しい時に、私の軽率な行動でみなさんにご迷惑をかけ、たくさんのお叱りを受けた。心から申し訳なく思い、おわびするしかありません。許されるとは思ってませんし、生涯、背負っていくと受け止めています」と不祥事の謝罪から入った。

それでも「私は薬剤師です。コロナ禍は、まだ安心できる状況にはありません。治療薬を早く承認してもらい、みなさまに早くお届けできるように結果を出したい。その結果を出すことが私の仕事だと思っている」などと語った。

一方、立憲民主党公認の篠原豪氏(46)は、同じく、横浜市内の各地区で出陣式を行った。篠原氏は「対立候補の私が話すことではありません」と、敵失について多くは語らなかった。ただ、応援演説では「国民が自粛で苦しんでいる中、許される行為ではありません。離党はするのになぜ議員辞職はしないのか。3兄弟の1人は出馬を断念しました」などと厳しく批判した。

また、日本維新の会の浅川義治氏(53)も立候補した。