衆院選に関し、千葉市美浜区内の一部世帯に、別人の投票所の入場整理券が誤って送付されたことが20日、分かった。

千葉市選挙管理委員会によると、美浜区打瀬1丁目内の189世帯に、378人分の別の有権者の入場整理券を誤って混入して送った。いずれも複数の有権者がいる世帯で、1人分は正しく、残りが他の世帯の人のものだった。いずれも封筒の宛名は正しく、全員分が誤っているケースはなかった。誤った入場整理券を受け取った有権者から、連絡があった。

美浜区は小選挙区の千葉1区の一部。打瀬1丁目は3564世帯(9月末時点)だが、ほかに誤送付はないという。同選管は現時点で「世帯のデータと個人のデータに一部ずれが生じた」などと説明し、詳しく原因を調べている。

入場整理券には名前や住所が印刷されており、個人情報の行方も懸念される。同選管は現在、対象の世帯に対して世帯ごとに再発行して渡し、誤送付分を回収する作業を急いでいる。20日から期日前投票も始まったが、同選管によると、誤って送付した入場整理券はシステム上受け付けないように対応したとし、再発行した入場整理券を使うよう呼び掛けている。同選管は「ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。原因を究明し、再発防止を図りたいです」などと話している。

なお、投票所では、入場整理券がなくても投票はできる。