岸田文雄首相は20日、首相就任後、初となる地元広島入りした。岸田氏は午前に神戸市と伊丹市で街頭演説を行った後、午後に広島市に移動し、広島3区で街頭演説を行った。同区は2019年7月の参院選広島選挙区の買収事件を巡り、実刑判決を受けて自民党を離党した河井克行元法相の地盤だった。岸田氏は「自民党議員が大変な事件を起こして辞職した。自民党として皆さまに心からおわびを申し上げなければならない」と陳謝した。

19年の参院選広島選挙区で、自民党本部は河井元法相の妻案里氏を公認し、河井陣営に1億5000万円を投入した。党本部は今年9月に1億5000万円は買収の原資ではなかったと発表した。

演説は、衆院選で同区から立候補した公明党の斉藤鉄夫国土交通相の応援で「自民党改革を訴えて総裁選に臨み、勝利した。改革をしっかり、進めていく」と訴えた。

広島3区には斉藤氏のほか、無所属大山宏氏(73)NHKと裁判してる党弁護士法72条違反での矢島秀平氏(29)無所属玉田憲勲氏(64)立憲民主党のライアン真由美氏(58)日本維新の会の瀬木寛親氏(57)の計6人が出馬する混戦となっている。