今度は巨大トカゲが逃げ出した。

岡山県警岡山中央署は24日、岡山市中区のアパートで20代女性が飼育していた体長約1メートルで黒と白のまだら模様の「アルゼンチンテグー」と、同約15センチの「フトアゴヒゲトカゲ」の2匹が行方不明との通報があったことを発表した。署は注意喚起メールを県内の登録者に一斉送信したほか、署員約20人で捜索。署によると、小型のトカゲはアパート近くの草むらで発見されたが、飼い主の女性と連絡がついておらず、個体確認はまだされていない状況だという。大型のアルゼンチンテグーは発見には至っておらず、25日も引き続き捜索活動を行う予定だ。署担当者は「毒性はないとのことですが、かみついたりする恐れがありますので、発見したらむやみに近づかずに通報してほしい。寒さに弱いということなので、外で裸のまま過ごすことは大変だと思うので、寒さをしのげる場所に隠れていると思う」と警戒を呼びかけた。

署によれば、22日午後8時ごろに飼い主の女性が仕事に出掛ける際には、大トカゲの姿を確認している。普段はゲージから出して、室内で放し飼いの状態。外出時もトカゲがゲージ外で寝ていたため、そのまま放置。翌23日午前4時ごろに帰宅したが、トカゲを確認しないまま就寝。同11時ごろの起床時に室内にいないことを確認した。鍵を開けたままだったベランダに通ずる窓が約10センチくらい開いており、ベランダにフンも確認したことから、22日深夜から23日午前にベランダから逃げ出したとみられている。小型のフトアゴヒゲトカゲは19日から姿を確認出来ておらず、23日午後6時ごろに女性の知人男性が「トカゲ2匹がいなくなった」と署に通報した。

今年5月に横浜市戸塚区で全長約3・5メートルのアミメニシキヘビ、今月も茨城県つくば市で全長1メートル超のワニガメ捕獲に成功した体感型動物園「iZoo(イズー)」(静岡県河津町)の白輪剛史園長は、「ごく近場の落ち葉の下などに潜っているはず」と指摘した。アルゼンチンテグーは南米の草原地帯などに生息する雑食のトカゲ。寒さには弱く、一般的に性格は荒く攻撃的だ。日本でもペットショップなどで販売されており、飼育の許可などは必要ない。【鎌田直秀】