秋篠宮家の長女眞子さま(30)は26日、大学時代の同級生、小室圭さん(30)と結婚された。同日午前、婚姻届を提出し受理され、民間人の小室眞子さんとなった。国民が注目した記者会見では「圭さんはかけがえのない存在」「私は眞子さんを愛しております」とはっきりと切り出した上で、結婚に対する思いや周囲への感謝、小室さん側への批判などについて、2人で約10分間にわたって語った。質疑応答はなし。批判が続く中で婚約内定から約4年かかった異例ずくめの結婚は、節目も前例のない形になった。

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眞子さんと小室さんがそろって公の場に姿を見せたのは、17年9月の婚約内定会見以来。眞子さんは4年前と同じような水色のワンピースの装い。2人の左薬指には結婚指輪が光っていた。前回は互いを「太陽のよう」「月のよう」と形容し、終始おだやかな笑みを浮かべながら話したが、この日はこの間の長い紆余(うよ)曲折を映すように、表情は硬く、視線は鋭く、言葉は強かった。

「結婚に際し、直接話したい強い思い」として臨んだ発言は、眞子さんが先導し、2人で交互に語った。眞子さんはまず謝罪や感謝を口にした上で「私にとって圭さんはかけがえのない存在です」「結婚は生きていくために必要な選択でした」ときっぱりと切り出した。小室さんも「私は眞子さんを愛しております。1度きりの人生を、愛する人とともにすごしたいと思っています」と言い切った。

小室家の金銭トラブルや批判についても言及。眞子さんは「本日まで、私が公に発言する機会は限られてきました。そのために生まれた誤解もあった」とし、「圭さんが独断で動いたことはありません。圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただいた。圭さんの留学は、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました」などと説明した。その上で「圭さんのすることが独断で行われていると批判され、私の気持ちを考えていないといった一方的な臆測が流れるたびに、恐怖心を覚え、つらく、悲しい思いをしました」と夫をかばうように強調した。

小室さんも「(金銭を支援した)母の元婚約者には今も感謝している。(解決金については)母に代わって対応したいと思い、元婚約者からは前向きな返事をいただいている。解決に向け、私ができる限り対応したいと思います」などと説明。「誤った情報が事実であるかのように扱われ、誹謗(ひぼう)中傷が続いたことで、眞子さんが心身に不調をきたしたことを悲しく思います。私の母も心身に不調をきたし、身の危険を感じながらすごしています」と加えた。

報道各社が事前に提出した質問5問は、眞子さんが強い衝撃を受けたとして文書で回答。眞子さんは結婚後の新生活を「私的なこと」として明かさなかった。最大の不安は「私や私の家族、圭さんや圭さんの家族に対する誹謗中傷がこれからも続くこと」とした。秋篠宮さまが一貫して求めた「多くの人が納得し、喜んでくれる状況」への認識は「『納得と祝福』については、それぞれの方のお気持ちがある」などと記した。

眞子さんはこの日午前10時ごろ、30年間住み慣れた東京・赤坂御用地にある秋篠宮邸を後にした。玄関前では、秋篠宮ご夫妻、妹の佳子さまらに見送られ、佳子さまが大きく両手を広げると抱き合った。この夜からは東京都渋谷区内のマンションに一時的に滞在。眞子さんはパスポート取得など準備が整い次第、渡米し、小室さんが働くニューヨーク州で暮らす予定だ。賛否の中でようやくたどりついた結婚-、力強い言葉が、眞子さんの強い決意を物語っていた。