テニス4大大会で優勝経験のある中国の女子プロテニス選手、彭帥(ポン・シューアイ、35)が2日、共産党最高指導部メンバーだった張高麗前副首相(75)と不倫関係にあったと実名で告白する長文を短文投稿サイト、微博(ウェイボ)に投稿した。すぐに削除されたが、ネットで拡散。内容の真偽は不明だが、党幹部だった人物の不倫スキャンダルが表沙汰になるのは極めて異例。相手が著名アスリートで、40歳差ということもあり、中華圏で驚きと衝撃が広がっている。

張氏は石油会社から政界に入り、山東省や天津市のトップを歴任。12年に習近平指導部が発足すると、政治局常務委員に選ばれ最高指導部入り。副首相も務めた。彭は、13年ウィンブルドン選手権と14年全仏オープンの女子ダブルスで優勝した。

彭は投稿で、張氏の天津市時代に性的関係があったと告白。張氏が出世し北京に行って連絡は途絶えていたが、引退した張氏から連絡があり、テニスをした後、夫人がいる自宅に招かれ、性的関係を迫られたという。最初は同意しなかったが、張氏から「あなたを決して忘れたことがなかった」などと言われ、再び関係を持ったとしている。

交際中は歴史や経済などさまざまな話をし、チェスや卓球などをするなど楽しくすごしたとしながらも、張氏から「山東時代に出会っていたら離婚できたが、今の立場ではできない」と言われたことなどもつづっている。この投稿の直前に、張氏が関係を終わらせようとしたもようだ。

スキャンダルは台湾などで大きく報じられるなどしており、中国当局も神経をとがらせているとみられる。