プロ野球日本シリーズ7番勝負だけでなく、将棋の日本シリーズにも注目だ。史上最年少4冠の藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が初制覇するか、豊島将之JT杯覇者(31)が2年連続3回目の優勝を果たすか。「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」決勝(21日、千葉市「幕張メッセ」)の前日会見が20日、都内のホテルで行われ、両対局者が出席した。

先に会見場に入った藤井竜王の一問一答は以下の通り。まずはファンから受け付けた質問に対応した。

-9歳男性から。昼寝はしますか?

藤井 ふだんはほとんどしませんが、対局翌日に家に帰って2~3時間することはあります。

-50歳女性から。巾着の中身は?

藤井 入っている物は秘密です。

-34歳女性から。1週間休みがあれば何をしたいですか?

藤井 今なら普通に1週間休むと思います。

以下は会見の質問で

-JT杯への意気込みと、前日に王将戦挑戦を決めた感触について

藤井 JT杯は今年初めて決勝に進出できましたし、うれしく思っています。子供の頃に観戦して勉強していたので、その舞台に立てることをとても楽しみにしています。早指し(持ち時間各10分)ですし、これまでと違って新鮮な気持ちで臨めればと思います。対局から1日たってゆっくり休めたので、明日もいい状態で臨めると思います。

-小さいころに参加したJT杯子ども大会で負けて生かされている教訓は

藤井 10年以上前ではっきり覚えてはいませんが、自分にとって楽しみな舞台で大きなミスをして、普段以上に悔しさがありました。1手1手丁寧に指さなければいけないと思いました。子どもの頃、冷静に振り返ることはできませんでしたが、負けて悔しいというのは自然な気持ち。それを大切にした上で、将棋を楽しいと思う気持ちで指すのが大事です。

-2日制のタイトル戦と今回のような早指し戦での戦い方の違いは

藤井 長い持ち時間とは違って、ある程度読みや判断を省略して決断よく指していくのが大事だと思います。

-おやつがタイトル戦で注目されました

藤井 自分の好みで選んでいました。興味を引かれたものをいただきました。ここまで注目されるとは、自分として予想してなかったです。