立憲民主党の枝野幸男前代表の後任を選ぶ代表選(30日投開票)に立候補した逢坂誠二元首相補佐官(62)小川淳也元総務政務官(50)泉健太政調会長(47)西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏は20日、党員票獲得へ向け、公開討論会を行った。党員らからの質問を受ける形で、党を立て直す政策を訴えた。

4氏は、無党派層の支持を拡大するため、SNSをどのように利用していくかについてそれぞれ答えた。逢坂氏は「(SNSの)専任の部署を設けて専門家を配置する。人海戦術が必要なので、皆さんにも力を借りて戦略的に行う」。小川氏は「(議員活動の)舞台裏を可視化して、身近に感じてもらう。気軽に党員の声が聞けるような仕組みがあったら良いなと思う」。泉氏は「一緒に海岸をきれいにするとか、世の中をよくしていく活動に参加してもらうなど、情報発信源としてSNSを活用していく」。西村氏は「予算を割き体制を整える必要がある。ネットは拡散力があり、直接意見を言うことができる。そういう利点を生かしたい」と語った。

一方で、党員らからは党と党員との関係についての質問が続き、来夏の参院選に向けた共産党との連携のあり方など、野党共闘に関する質問は出なかった。【沢田直人】