立憲民主党の代表選(30日投開票)は26日、逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の4候補がBS-TBSのテレビ番組に出演した。

衆院選で共産党と合意した「限定的な閣外からの協力」という政権構想について泉氏は「もう1回、それぞれの政党が見直さなければいけない」とした。「国民に理解される説明が必要だった」とした小川氏は「大変、申し訳ありませんが、このことを重点的に訴えることを控えてました」と振り返った。

終盤を迎え、決選投票をにらんだ駆け引きが激化している。1回目の投票では国会議員140人に各2ポイント、来年夏の参院選の公認候補予定者6人に1人1ポイント、地方自治体議員と一般党員・サポーターには各143ポイントが与えられ、合計572ポイントで争われる。各陣営幹部の分析では、いずれも国会議員票で泉氏優位で一致している。2位争いは激戦で「小川氏が逢坂氏をややリード。西村氏は推薦人(20人)から上積みができていない」(泉陣営幹部)とみるが、泉氏も過半数に満たない予測で、決選投票の可能性が高い。

過半数287ポイントを獲得する候補がいない場合は上位2人の決選投票に持ち込まれる。国会議員に各2ポイント、公認候補予定者に各1ポイント、47都道府県連の代表者に各1ポイントの合計333ポイントで争われるが8割以上を占める国会議員票が大勢を決める。ある陣営幹部は3、4位候補に投じられる国会議員票の獲得を狙うが「1回目から態度を保留する議員がいて最後まで読めない」と口元を引き締めた。【大上悟】