将棋の最年少4冠、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)が2日、関西将棋会館で行われた第80期順位戦B級1組9回戦で、近藤誠也七段(25)を114手で下した。夕食休憩後、優勢を築いた近藤だったが、終盤に逆転負けした。同組の成績は2勝6敗となった。

戦型は角換わり腰掛け銀。近藤が事前の研究をいかしやすい戦型に誘導した。「夕食休憩のときには手応えがあったが、もうちょっと丁寧に指すべきだったかもしれない。2四歩から継ぎ歩をしたあたりから、焦ったのかもしれない」と話した。

同組では残り4局は、残留争いとなる。「みっともない成績が続いているので、一局一局をしっかりやっていかないといけない」と気持ちを切り替えた。