8日にロシアの宇宙船ソユーズに搭乗して国際宇宙ステーション(ISS)に向かう、ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が7日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地で前日会見を開いた。同氏は「本当にワクワク、ドキドキしておりまして、遠足を控えている小学生になった気持ちです」と笑みを浮かべた。

前澤氏はソユーズMS-20で打ち上げられ、ISSに12日間、滞在する予定。同氏によると民間人宇宙飛行士のISS滞在は日本人としては初めてで、世界でも10人目だという。期待していることを聞かれると「自分がこの体験を通して、どれだけ変わることが出来るか」と答えた。

日本人の商業宇宙飛行は、ソユーズTM-11で宇宙に向かった元TBSの秋山豊寛氏以来31年ぶり2人目だという。司会から秋山氏について話を向けられると「我々の訓練と比べものにならないほど、過酷な訓練をやられたようで改めて尊敬しました」と口にした。秋山氏が地球帰還後に行ったことも学んだとした上で「夢を追いかけて頑張っていれば、いつか、かなうということくらいは伝えられたらいい」と続けた。

宇宙へ行く目的について、子供の頃の夢の実現なのか、ビジネス目的か?などと問われ「宇宙に行けるなんて思ってもなかった。昔から星空、天体が好きだったので、ついに夢がかなうという気持ちでいっぱいです」と強調した。

民間人が宇宙へ行く意義を問われると「地球を宇宙から見た時、素晴らしい星に生まれたんだなと大切さに改めて気付くと思う」と口にした。その上で「人類にとって未知の世界にも、僕みたいな一般の人間にも出て行けるという夢や希望を見てもらえるんじゃないか」と力を込めた。